「これなあに?」
出発の準備をしているとマテバシイの木の根元で一通の手紙を見つけました。
手紙は、森にすむ”鬼”からのものでした。毎年、節分の日に会いに来てくれていた大房の鬼でしょうか。

手紙には、こんなことが書かれていました。
「森の奥に帰ることにしたよ。今年からは、みんなのところへは行かないよ。
みんながまく豆で、”ふゆ”に『ここまでだよ』って伝えて。”はる”に『どうぞ』って呼んで。
またあえる日まで、げんきでね。」

豆まきをして、“ふゆ”と“はる”の交代をお手伝いしよう。
そう決めて、大豆を煎り、豆まきの準備を始めました。香ばしい、いい匂いが広がります。


紙芝居では、森に住んでいる“ふゆの風”と、これからやってくる“はるの風”のお話を聞きました。
お話の中の子どもたちは、「冬はここまでだよ」と伝えるために、ヒイラギの葉をリュックに入れ、
「おには そと」「ふくは うち」「ふゆは やまへ」「はるは ここへ」と、豆をまいていました。

はっぴーの子どもたちも、ヒイラギの葉をリュックに入れ、豆を手に森の中へ出発です。
森の暗がりや、冷たい風が吹く場所 “ふゆ”の気配を感じるところを探しながら歩きました。
見つけると、「おには そと」「ふくは うち」「ふゆは やまへ」「はるは ここへ」
と言いながら、豆をまきました。





節分の豆まきをした次の日から、春の始まり『立春』です。
子どもたちがまいた豆が、冬を見送り、春を呼んでくれることでしょう。
静かな森であたたかい春の訪れをゆっくり待ちましょうね。


